七つ星 -NANATSUBOSHI-

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Your Heart 12

こんにちは、ももこです。

本編SS第12話UPします。
今回もクラウド視点なのでクラティ要素ありますが、話の展開上ティファが一言も喋りません(^_^;)
なので、クラティ部分はクラウドの独白みたいなものになってます。
あとはエアティが少し入るかな??
ちょっと時間無くてあんまり見直し出来てないので、後で追加修正いれるかもしれません(>_<)
本編前半のクラウドは無意識でティファに矢印向いてると思います(*^_^*)
ハッキリとティファへの恋心を自覚するのは精神世界後だとして、それまではティファに対する気持ちの正体が掴めないので、一人悶々と悩んでいく感じだと思います。
まさに思春期男子……萌えっ(*^^)v
ティファも似たようなもので、クラウドに対し恋心と分かっているんだけどそれを認めるのが怖いというか、不信感に勝てない&エアリスに引け目を感じているので、クラウドがいなくなって初めて自分の気持ちに向き合うまで悶々としていると思います(^^)
本編前半のクラティは悶々思春期まっただ中の初々しい二人で私の中では定着してます(*^^)v

それではまた来ますね!
拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*)
アンケートも無事終わりましたので、後程新しい妄想に励みたいと思います(*^^)v

【Warning!】本編SS第12話です。前回に引き続きクラウド視点でお贈りします。クラティ要素はありますがティファは一言も喋りません。エアティも少々あります。クラエアがあるかどうかは……読まれた皆様がご判断下さいませ(^_^;)続きます。






Your Heart 12



「クラウド!ティファ!」

氷塊から抜け出した先、エアリスが駆け寄ってきた。

「ティファ…!?」

抱えられたティファを見るなり血相を変える。
眉根を寄せながら腕の中を覗き込み、意識の無い彼女の頬に指を滑らせた。
指先でこびり付いた黒い汚れを掃う。

「やだ、どうして…っ」
「大丈夫だ。意識は無いが呼吸はある」

うっすらと涙を浮かべる彼女を安心させるように、出来るだけ穏やかに言葉にする。

「本当?あ、ねえ、怪我は?」
「……背中をやられてる」
「えっ!?」

聞いた瞬間、エアリスが眉間の皺を一層深くした。
それを見て、すぐさま心配無いと首を振る。

「ポーションで応急処置をしておいた。取り敢えずは大丈夫だと思う」
「そう…、よかった…」

ほっと安堵の溜め息を吐きながら、ようやくエアリスが目元を和らげた。
細い指先が労わるようにティファの黒髪を優しく梳く。

「ねえ、これから、どうするの?」
「このまま町まで行く。ちゃんと医者に診せた方が良い」

言いながら、腕の中に視線をやる。

息をしているとはいえ、まだ血色が戻らない頬は青白く痛々しい。
背中の傷口もポーションで塞がったけれど、意識が戻るまで安心は出来ない。
万一、身体に異常をきたしている可能性もあり得る。
それに……。

「……ユフィは」

辺りを見回すと、氷漬けにされたモンスターを次々に刃にかけていく少女の姿が映った。
少しでも危険を減らそうとしているらしい。
破壊されたモンスターの身体が粉々に散っていく。

「ユフィ、もういい」
「あっクラウド!ティファは!?」

声を掛けると、すぐに攻撃を止めて飛んで来た。

「大丈夫だ。…今はな」
「今はって?何?どういう事?」

ユフィが大きな眼を見開き、矢継ぎ早に質問しながらずいと身体を寄せてきた。
ティファを庇いながらそれを躱し、首を振る。

「落ち着けよ。怪我をしているんだ。でも、俺達じゃ詳しい容態は分からないだろ」
「怪我って?酷いの?」
「……意識が無くなるくらいには、な」
「っ、そんな…」

頷きながら答える俺にユフィが表情を曇らせた。
眉を寄せ、大きな黒い瞳で心配そうに腕の中のティファを見つめる。

「ティファ…眼を覚まして……っ、ケアルラ!」

俺達の会話をすぐ傍で聴きながら、それまでティファの頬を撫でていたエアリスが癒しの魔法を発動した。
ティファの身体が緑色の光に包まれる。

「…ケアル!」

それと同時に。

「ん?あれっ?」

ユフィや俺自身の傷も消えていった。

「治った?」
「…エアリス!」

"ぜんたいか"のマテリアは渡していない。
……だとすれば、わざわざ三人分の魔法を使ったのだろう。

「っ…ふう」

エアリスが大きく息を吐き、浮いた額の汗を指先で拭う。

「エアリス、無理するな」
「ううん。これくらい、だいじょぶ」
「…っ」

疲れの色を滲ませながら、それでも気丈に笑う彼女。
明らかに無理矢理作る笑顔に、何とも言えない歯痒さが広がった。


(そんな顔色で、何ともない訳ないだろう)


ティファもエアリスも───自分の限界を知らなさ過ぎる。


無理はするなと言った、俺の言葉に耳を背けたティファ。


(いつだって俺が守ってやれる訳じゃないんだ)


巨大な氷塊の真ん中で倒れ伏す彼女の姿が脳裏に浮かんだ。


(……っ)

広がる苛立ちを覚えながら、エアリスの手元に視線を向ける。

「……マテリアが透明になってるぞ」
「あ、あれ?」
「もしあんたが動けなくなっても、今は抱えてやれる余裕はないんだ」

ティファを抱えた両腕を上げながらワザと大袈裟に肩を竦める。
途端、エアリスが小さく声を出し、申し訳なさそうに眉尻を下げた。

「…ごめんなさい」
「………」
「ちょっとちょっと〜。別にいーじゃん。治ったんだし」
「お前は黙ってろ」
「っんだよ!」
「……」

エアリスを庇うように食って掛かるユフィを睨んだ。
小さな舌打ちが聴こえ、エアリスの細い肩をユフィが抱く。

「…フン!バッカじゃないの?イライラしちゃってさ。あ〜あ、エアリスかわいそ〜」
「ユフィ…」
「……」

わざとらしく大きな声で言うユフィの言葉を受け流し、目線を下げて項垂れるエアリスを見る。

いつも気丈で明るい彼女だけれど、続く戦闘に顔色は青白く、装備しているマテリアも力を殆ど使い果たした跡がある。
ユフィも一見元気そうだが、あれだけ飛び回った後だ。
本人は認めないだろうが……その疲労は相当なはずだ。
MPもアイテムも残り僅かな状況で、しかも意識の無いティファを抱えながら、俺自身もこれ以上の応戦は流石に厳しい。

………パーティ内の戦闘能力もそろそろ限界だろう。


(早々にここを立ち去るべきだ)

そう結論付けて顔を上げた時。

「ぅ…」

不意に、腕に抱えるティファが小さく身じろいだ。

「ティファ!?」

三人の視線が一斉に腕の中へ向く。

「ティファ!しっかりして!」
「起きてよっ!ティファ~!」
「……ティファ?」

「………」

けれど、また動かなくなってしまった彼女に、今度は三人分の溜め息が漏れた。

それでも、先程よりもほんの少し頬に赤みが差している。
呼吸もはっきりと分かるくらいになっていた。

(町に着くまで大丈夫か…?)

広がる安堵に、小さく息を吐いた。
それと同時に、エアリスに向けた言葉が自分自身に対する苛立ちを含んだものだと気が付いた。


(……いや、違う。守れないんじゃない)


(守ると約束したのは……俺だ)


「………」
「…クラウド?」
「いや…悪い。言い過ぎた。俺はあんたのボディーガードだった。あんたを守るのは俺の仕事だ」
「クラウド…うん、ありがと」

目元を崩し、エアリスが柔らかに笑う。
それに少しの居たたまれなさを感じながら、目線をティファに移した。

「それに……あんたのお蔭でティファの顔色が戻ったみたいだ」
「ほんと?よかったあ!」
「やるじゃん、エアリス!」
「うん、ありがと、ユフィ」

喜びに手を合わせるエアリスとユフィ。

「……」

嬉しそうな彼女たちから視線を外し、もう一度辺りを見渡した。
シヴァの影響が薄れて氷が解け始めている。
上昇する温度に、遠くから新たな気配も感じる。


「エアリス、ユフィ」

二人の視線を受けながら、ティファの身体を抱え直した。

「新しいモンスターが現れないうちにここを抜ける。少し急ぐが…二人とも、付いて来れるよな?」
「うんっ」
「誰にモノ言ってんの~?」

明るい表情と軽やかになった声音に、ふ、と息を零した。

「行くぞ」

掛け声と共に町へ向けて踏み出した。
続く二人の足音を背中で確認し、一歩ずつを速くしていく。


「…っ!」

不意に。

振動に、ティファの腕がだらりと垂れた。
重力に仰け反った首筋、艶やかな長い黒髪がばさばさと大きく揺れる。
その表情は心なしか苦しそうだ。

「……、………」

なるべく振動を与えないように、彼女の身体を自分の胸へ押し当てる。
頭を守るように抱き寄せれば、首筋に柔らかな感触が触れた。


(なんか……変な感じだ……)


一歩ずつ進むごとに感じるティファの温もり。




今まで、散々距離を取ってきた。

それが今はどうだ。

かつて無い程、こんなにも近くに感じる。

それは決して歓迎されるべき状況ではないけれど。

彼女の目覚めと共に、消えてしまうのかもしれないけれど。


それでも、今、この瞬間は。



ティファは───この腕の中にいるんだ。




(……ティファ……)


声無く、彼女の名前を言葉にする。


心の底にじんわりと染み入るそれは……儚く、脆く、懐かしい。


彼女を感じるこの刹那が、酷く大切なものに思えた。



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