SWEET DISTANCE 9 - Cloud Birthday 2016 -2017-01-30 Mon 01:31
こんにちは、ももこです。
遅くなりましたがクラ誕SS9話をUPします。 今回は少し短いですが、一応次回からティファ視点へと入りますのでここで一区切りです。 後で見直して追加修正する予定です。 久し振りに書いたから書き方思い出すのに時間かかりました(^_^;) やっぱり続き物は時間置くと駄目ですね(>_<) 感情移入出来てる間に書き切らないと上手く表現出来ないです(^_^;) なので、次からは間を置かずにSSメインで進めたいなと思います。 今年のクラ誕までに書き終わりたい(^_^;) それではまた来ますね! 拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*) 明日はⅦの20回目のお誕生日ですね!! 公式から何かあれば良いな~(*´∀`人 ♪ お祝い絵描きたいけど時間無いので、そのうち描けたらいいなと思います(* ´ ▽ ` *) 皆様のお祝いを楽しみにしております~+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 【Warning!】クラ誕SS9話です。クラウド視点。今回は少し短めです。久しぶりに書いたので上手く表現が伝わらないかもしれませんが、後で見直して読み易いようにしておく予定です(^_^;)ティファの言葉の意味は次回のティファ視点にて!続きます。 SWEET DISTANCE 9 「………」 「………」 そのままティファの気配を傍に感じながら暫く。 内に響く心拍を秒針に例えるとしたら、どれくらいの刻を刻んだのだろう。 ゆうに片手の指くらいは廻っただろうか。 俺はそこから動けないまま瞼を閉じ、息を殺して眠ったふりを続けていた。 先程まであれほど感じていた悪心はすっかりなりを潜め、代わりに何時にない緊張と高揚感に全身を固くしていた。 「…っ、…」 彼女が息を詰める声にピクリと眉が上がる。 それからすぐにファサリと届く髪の感触と肌を擦る衣擦れの音に再び瞼を開けた。 (ティファ…寒いのか?) それもそうだ。 温暖なミディールから北上し、そろそろジュノンも近い筈だ。 おまけに今は強い風をまともに受ける甲板の上で。 いつもの彼女の軽装ならば、このままこんな所に留まっていては身体が冷えてしまうだろう。 そう考えて、自分だけが温かなブランケットに包まれている状況にはっとする。 (………起きよう) はっきりと眼を開き、掛けられたブランケットの裾を指先に握り込んだ。 ティファがここに留まっている理由は分からないが、彼女の気遣いに甘えてばかりでは男としてあまりにも情けない。 たった今起きたふりをして礼を言い、このブランケットを彼女に掛けてやればいい。 (……よし) 心の中で頷きながら上手く演技が出来るようタイミングを見計らっていると、ティファが身じろぐ気配がした。 (…!) 動かしかけた身体が咄嗟に固まる。 それと同時に、声とも溜め息ともつかないような極微かな息遣いが鼓膜を揺らした。 何か言いたいのを躊躇っているように、途切れがちに聴こえるそれに耳を澄まして集中する。 (ティファ…?) 「……、……クラウドは……」 「…!」 不意に名を呼ぶ小さな声。 思わずギクリと揺れそうになる身体を咄嗟に息を殺して押し止める。 そしてその後に続く彼女の言葉に、心臓がこれでもかというくらい大きく跳ねた。 「……クラウドは……どう……思ってるの……?」 それから数秒、ティファは再び黙ってしまった。 起きるタイミングを完全に逃してしまった俺は、彼女に背を向けたまま石のように固まったままだ。 「……、…ん」 小さく床を軋ませる靴音と共に、ティファが立ち上がった。 服に付いた埃を払う音が頭上から降り注ぐ。 「……行くね」 柔らかく言葉を残し、彼女が去っていく。 微かに閉まる扉の音が届くと同時に、がらんどうの背中を冷たい風が通り抜けた。 「…っ!」 ティファの気配が完全に消えてから一拍の後、固まっていた身体をバネのように思い切り跳ね起こした。 ブランケットがバサリと舞う。 「……」 見つめた目線の先、彼女が消えたであろう扉があった。 そこにはもう誰の気配も無い。 「………」 肺に詰めた息をそろそろと吐き出し、床に落ちたブランケットを拾い上げた。 指先に触れる、温かくて柔らかな感触。 言葉では上手く言い表せないもどかしい感情が胸に拡がる。 ふわりと擽る、仄かな彼女の香り。 それをじっと見つめながら───それから反芻する。 消え入りそうな声で紡がれた、彼女の言葉を。 その言葉の意味を。 どう思っているかだって? 俺が? 何を…? ……誰を? Next... ![]() |
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