Your Heart 172017-07-04 Tue 01:29
こんにちは、ももこです。
本編SS第17話UPします。 今回もエアリス視点です~……けど、クラエアっぽい表現は無いです、多分。 むしろ、エアリス→クラウド多いので苦手な方はごめんなさい(^_^;) 今回はバレット→ティファ要素あります。 バレットにとってティファは、一緒に神羅と戦う同志であり、星を救う仲間であり、マリンと同様に血の繋がりが無くても大切な自分の家族であると思います。 本編ではティファを妹のような視点で見ていると思うので、可愛い妹を泣かせるような輩はお兄ちゃん許さんよ!!……という感じで書いてます(^^) ティファも、バレットは手のかかる兄貴だと思っていれば私得です(*^^)v エアティ姉妹&バレティ兄妹に萌え萌えです~(*´~`*) 時間無くて見直しまだなので、多分後程修正すると思います(>_<) それにしても、やっぱりオールキャラは書いてて楽しいなあ(*^_^*) 特にユフィやナナキが入ると、雰囲気が一気に明るく柔らかになるので重宝してます(*^^)v それではまた来ますね! 拍手&閲覧&SSアンケートのご参加ありがとうございました(*^_^*) 新しく心理テストSSのカテゴリ作りました。 また新しい心理ネタ思いついたらそこにUPします~(*^^)v 【Warning!】本編SS第17話です。引き続きエアリス視点。今回は展開上、オリジナルの名も無き町が出てきます。また、エアリス→クラウド&バレット→ティファ要素入ります。苦手な方はご注意下さい。 Your Heart 17 「お待たせ!」 ユフィと共にやっとクラウドに追い着き、忙しなく切れる息を胸に手を当て整える。 辺りはもうすっかり暗くなっていた。 「大丈夫か?」 「ちょっと疲れたけど、平気」 「………」 額の汗を拭いながら答えると、クラウドの眉がほんの少し寄ったように見えた。 けれど、すぐに表情を戻し、再び私達に背を向けて顎をしゃくった。 「ここから先は町中だ。まずは医者を探す」 彼が示すその方向に眼をやれば、古びた門扉の先、町の灯りがちらほらと見える。 「よし、行くぞ。遅れるなよ」 「…っ、うん」 「おー」 まだ整え切れない呼吸をぐっと抑え、歩き出したクラウドへ続いた。 中へ入ると、そこは長閑な田舎町だった。 入り口を入ってすぐに小さな噴水のある広場があり、それを囲むようにして家屋が並んでいる。 給水塔こそ無いものの、建物の並びなんかはなんとなくニブルヘイムに似ている気がする。 殆どの家に明かりが灯り、沿道もそれなりに人通りはあるようだった。 ここなら、町医者の一つくらいあるに違いない。 「ねえ、ここって、地図で見るとどの辺り?」 「ニブルヘイムとロケット村のちょうど中間になる」 「ふうん、そうなんだ」 前にロケット村へ行った時には通らなかったルートらしい。 初めて見る町に色々と興味が湧いてくる。 だけど。 「お医者さん、どこかな」 今はまず、ティファを診てくれるお医者さんを探さないと、ね。 きょろきょろと通りに沿って歩きながら見回していると、遠くの方から知っている声が聴こえたような気がした。 「…?誰?」 「バレット!」 クラウドが前方に向かって声を上げる。 「えっ、どこどこ?」 「あっ、あそこ」 ユフィと一緒に顔を上げれば、噴水を挟んでちょうど向かいの家の前にバレットが立っていた。 「おい、クラウドさんよ!こっちだ!」 「今行く」 手を上げて合図をしているバレットに向かい、クラウドも頷いて返す。 それからわたし達へと向いて、もう一度頷いた。 「一度合流しよう。二人とも先に行ってくれ。俺は医者がいないか見て回りながら後から行く」 「うん、分かった」 「おっけー」 クラウドの言葉にわたし達も同時に頷く。 それから急いでそこへと向かった。 「おう!遅かったじゃねーか」 「バレット!先に着いてたのね」 バレットと無事合流し、ひとまずほっと一息ついた。 「ああ。他の連中はとっくに中で飯食ってるぜ」 「マジ!?」 「ほらよ」 嬉しそうに眼を輝かせるユフィに、くい、と立てた親指で後ろを指すバレット。 その背中には一軒の酒場があった。 中からは陽気な笑い声が美味しそうな匂いと共にドアの隙間から溢れてきている。 途端にユフィが地団太を踏んだ。 「ずるい~早くアタシも~っ」 「だから早く入れっつってんだろ。皆待ってるぜ」 随分前から相当お腹が減っていたんだろう、大袈裟に騒ぐユフィにバレットが呆れたように肩を竦めた。 「ほら!エアリスも行こーよ」 腕を掴んではしゃぐユフィ。 「いいよ、ユフィ。先、行ってて」 その提案に、苦笑しながら首を振った。 途端に彼女の抗議が上がる。 「なんでさー」 「わたし、まだそんなにお腹、空いてないから。ここで、クラウド待ってる」 「え~!一緒に食べよーよー」 「ごめんね」 残念そうに眉を落とし、への時に曲がるユフィの口元。 それに手を合わせつつお詫びする。 (ごめんね、ユフィ) (だって……なんだか、気になるもの) なんでだろう。 傍にクラウドがいないの………すごく、気になる。 (クラウド……) 脳裏に、今しがた別れたばかりのクラウドの姿を見る。 その腕の中に抱かれている………彼女の姿も、一緒に。 (……また。やだ、もう。なんだろ、これ) チクチクと刺すような胸の痛みが甦ってくる。 「そういえばよ、アイツはどうした?ティファも見当たらねーが……」 「…!」 バレットの言葉に、ツキンと一際大きな刺激が胸に走った。 「どうした?」 「あ……え、と」 思わず視線が彷徨う。 逃れるようにユフィに向けると、彼女も困ったような表情でわたしを見ていた。 そんなわたし達を不思議そうに見るバレット。 (あ、そっか……ティファの事、バレットに言わなきゃ、ね) 「えっと、実は…」 彼に今までの経緯を説明しようと口を開いた。 その時。 「おい!」 「きゃっ」 いきなりバレットが大声を上げ、血相を変えてわたし達の後ろを凝視した。 「な、なに!?」 驚いて振り返れば、ティファを抱えたままのクラウドがこちらへ歩いて来ていた。 「ティファじゃねえか!どうしたんだ!?」 「……モンスターにやられた」 「モンスターだと!?」 クラウドの言葉にバレットの表情がますます青ざめた。 「無事なんだろうな!?え!?」 「ちょ、ちょっと、バレット!」 「痛っ!ちょっ、オヤジ!」 わたしとユフィの間を大きな身体で遠慮なしに押し退けながら、真っ直ぐにクラウドに向かっていく。 このままではいけないと、慌てて後を追った。 「落ち着いて、バレット。だいじょぶだから」 「落ち着いてなんかいられるかよ!畜生、ティファ!」 叫びながら、クラウドの腕の中で眠るティファを覗き込むようにして巨体を寄せる。 そんな彼に、クラウドも身体を引いてすかさず躱した。 そのまま鋭い眼光を向ける。 「騒ぐな。ティファが起きる」 「ぐっ…っ!」 クラウドの強い視線と言葉に、やっとバレットの動きが止まった。 それでも、握った拳は固く震えている。 「バレット……ごめんね?ティファ、ほんとに、だいじょぶだから」 「………クソッ」 短く哭いたその背中に、そっと手を添えた。 (クラウド……) そのまま、クラウドを伺い見る。 不意に、クラウドが視線を外した。 その瞳の先は………。 (……あ) 「応急処置はしてある。……眠っているだけだ」 (……、……) ───彼女に向けられる、柔らかな声。 彼女を抱く、その腕に力が籠るのを感じた。 Next... ![]() |
コメント |
コメントの投稿 |
|
| ホーム |
|