2017-06-04(Sun)
INVISIBLE STARS 1
こんにちは、ももこです。
予告していたダークSSの1話目をUPします。
……といっても、まだほんの触りの部分だけですが(^_^;)
近いうちに見直しを兼ねて追加修正入れる予定です。
でも、一応雰囲気だけでもお知らせしておこうかと思いました(^_^;)
タイトルは「見えない星」という意味です。
最初からかなり重苦しい雰囲気ですが、多分殆どこんな感じでいくかな??
このお話は公式小説ティファ篇の最中になるので、合間に回想等で明るい部分や甘い部分もちらっとあるかもしれませんが、ティファ篇に倣い基本的に切ない系の方針です。
でも、ラストは明暗をどうしようかまだ検討中……書いている間に決めたいと思います(*^_^*)
ももこ個人の萌えを最優先させたかなり自己満足度の高い内容になります。
展開によっては人を選ぶと思いますので、もし途中で地雷を踏みそうな予感がしたら気を付けて下さいね(^_^;)
こちらも話数毎にちゃんと注意書きはしますので。
それでも良いよ~と許容して下さる方はよろしくお願い致します(*^^)v
それではまた来ますね!
拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*)
【Warning!】ダークSS第1話です。ティファ視点。公式小説ティファ篇の途中から始まります。ティファ篇の中身を既に知っているという前提の元に展開していますので、もしまだ公式小説をご覧になっていない方はご注意下さい。持っていない方は今すぐ書店にLet's Go!内容はかなり重苦しいです……大まかなストーリーはありますが、細かな展開は連載しながら考えていきますので、人によっては途中から受け付けない内容になるかもしれません。話数毎の注意書きをご確認の上、閲覧は自己責任でお願い致します(^_^;)続きます。
Twinkle, twinkle, little star,
きらめくきらめく小さなお星様
How I wonder what you are?
あなたは一体だあれ?
Up above the world so high,
はるかかなたの空高く
Like a diamond in the sky.
まるで空のダイヤモンドのよう
Twinkle, twinkle, little star,
キラキラ輝くお星さま
How I wonder what you are?
あなたは一体だあれ?
───マザー・グース『TWINKLE TWINKLE』より───
「you…are…?……───」
なんて酷い旋律。
そう思って、唇を閉ざした。
じくじくと痛む喉を抑えて、代わりに窓の外を覗いてみる。
幾つもの水滴を弾くそこからは、狭い路地が見える。
いびつに歪む視界の中。
色とりどりの幾何学模様が重なり行き交う様を、ぼんやりと見つめる。
………きっと今夜も、星空は見えない。
INVISIBLE STARS 1
「だったら部屋で飲んでよ!」
気が付いた時にはもう、感情が口走っていた。
自分の声がこんなにも響くとは思わなかった。
そんな風に自分でも驚く程、久し振りに張り上げた言葉は店内の空気を酷く震わせた。
───数秒の間。
カウンターを挟み、向こう側。
コトリ、と、グラスを置く気配がした。
「……っ」
耳に届いた小さな音に、ビクリと身体が反射する。
けれど、俯けた頭を上げる事は出来なかった。
きっとクラウドは驚いた顔をしている。
それもその筈。
あんなにヒステリックに叫ぶ事なんてなかったのに……。
自分の失態に頭を抱えたくなった。
クラウドの顔を見る事がこんなにも怖いと思ったのは何時振りだろう。
そして───今、私はどんな顔をしているんだろう。
「…っ」
スツールが動く音に、また身体が勝手に反応する。
けれど、私はその場でじっと固まったまま微動だにしなかった。
ゴツ、と重い足音が床を軋ませる。
規則的に響くその音は慣れ親しんだもの。
いつもなら真っ先に私を安心させてくれるものだけれど。
(……クラウドがあんな言い方するからじゃない……)
───そうよ。
私だって、あなたと話したい事があったのに。
『一人で飲みたい』
(……、っ)
やるせなさに震える肩を、エプロンを握る手でぎゅっと抑える。
そうしながら、耳だけは足音を辿っていた。
「───」
カウンターを回り、その入り口の扉の前で足音が止んだ。
ドキリと、心臓が強く打つ。
次に彼が動いた時、その足がどこへ向かうのか───ただそれだけを、床を見つめ考えていた。
Next...
予告していたダークSSの1話目をUPします。
……といっても、まだほんの触りの部分だけですが(^_^;)
近いうちに見直しを兼ねて追加修正入れる予定です。
でも、一応雰囲気だけでもお知らせしておこうかと思いました(^_^;)
タイトルは「見えない星」という意味です。
最初からかなり重苦しい雰囲気ですが、多分殆どこんな感じでいくかな??
このお話は公式小説ティファ篇の最中になるので、合間に回想等で明るい部分や甘い部分もちらっとあるかもしれませんが、ティファ篇に倣い基本的に切ない系の方針です。
でも、ラストは明暗をどうしようかまだ検討中……書いている間に決めたいと思います(*^_^*)
ももこ個人の萌えを最優先させたかなり自己満足度の高い内容になります。
展開によっては人を選ぶと思いますので、もし途中で地雷を踏みそうな予感がしたら気を付けて下さいね(^_^;)
こちらも話数毎にちゃんと注意書きはしますので。
それでも良いよ~と許容して下さる方はよろしくお願い致します(*^^)v
それではまた来ますね!
拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*)
【Warning!】ダークSS第1話です。ティファ視点。公式小説ティファ篇の途中から始まります。ティファ篇の中身を既に知っているという前提の元に展開していますので、もしまだ公式小説をご覧になっていない方はご注意下さい。持っていない方は今すぐ書店にLet's Go!内容はかなり重苦しいです……大まかなストーリーはありますが、細かな展開は連載しながら考えていきますので、人によっては途中から受け付けない内容になるかもしれません。話数毎の注意書きをご確認の上、閲覧は自己責任でお願い致します(^_^;)続きます。
Twinkle, twinkle, little star,
きらめくきらめく小さなお星様
How I wonder what you are?
あなたは一体だあれ?
Up above the world so high,
はるかかなたの空高く
Like a diamond in the sky.
まるで空のダイヤモンドのよう
Twinkle, twinkle, little star,
キラキラ輝くお星さま
How I wonder what you are?
あなたは一体だあれ?
───マザー・グース『TWINKLE TWINKLE』より───
「you…are…?……───」
なんて酷い旋律。
そう思って、唇を閉ざした。
じくじくと痛む喉を抑えて、代わりに窓の外を覗いてみる。
幾つもの水滴を弾くそこからは、狭い路地が見える。
いびつに歪む視界の中。
色とりどりの幾何学模様が重なり行き交う様を、ぼんやりと見つめる。
………きっと今夜も、星空は見えない。
INVISIBLE STARS 1
「だったら部屋で飲んでよ!」
気が付いた時にはもう、感情が口走っていた。
自分の声がこんなにも響くとは思わなかった。
そんな風に自分でも驚く程、久し振りに張り上げた言葉は店内の空気を酷く震わせた。
───数秒の間。
カウンターを挟み、向こう側。
コトリ、と、グラスを置く気配がした。
「……っ」
耳に届いた小さな音に、ビクリと身体が反射する。
けれど、俯けた頭を上げる事は出来なかった。
きっとクラウドは驚いた顔をしている。
それもその筈。
あんなにヒステリックに叫ぶ事なんてなかったのに……。
自分の失態に頭を抱えたくなった。
クラウドの顔を見る事がこんなにも怖いと思ったのは何時振りだろう。
そして───今、私はどんな顔をしているんだろう。
「…っ」
スツールが動く音に、また身体が勝手に反応する。
けれど、私はその場でじっと固まったまま微動だにしなかった。
ゴツ、と重い足音が床を軋ませる。
規則的に響くその音は慣れ親しんだもの。
いつもなら真っ先に私を安心させてくれるものだけれど。
(……クラウドがあんな言い方するからじゃない……)
───そうよ。
私だって、あなたと話したい事があったのに。
『一人で飲みたい』
(……、っ)
やるせなさに震える肩を、エプロンを握る手でぎゅっと抑える。
そうしながら、耳だけは足音を辿っていた。
「───」
カウンターを回り、その入り口の扉の前で足音が止んだ。
ドキリと、心臓が強く打つ。
次に彼が動いた時、その足がどこへ向かうのか───ただそれだけを、床を見つめ考えていた。
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