SWEET DISTANCE 12 - Cloud Birthday 2016 -2017-06-18 Sun 04:41
こんにちは、ももこです。
クラ誕SS12話UPします。 久し振りにもだもだクラティです(^^) これもまた久し振りに書いたものだから、展開の繋ぎが上手くいったか不安であります……(^_^;) ライフストリーム脱出時、クラウドとティファが揃って上昇していきますが……二人の位置が重なっただけなのかどうか分かりませんが、私にはあの時手を繋いでいたように見えたので、ここでも少しそれに触れてます。 お互い無意識のうちに繋いだ感じがしたんですが……そう見えたのはファンの欲目かな?? このライフストリームはリメイクでの再現に物凄く期待しているシーンの一つです(*^_^*) クラウドの独白が感情豊かな声付きで聴けるんだよ……楽しみ過ぎる……!!! CCでも魔晄炉のシーンはありましたがクラウド視点ではなかったので……リメイク本編の櫻井さんの演技期待してます+゚。*(*´∀`*)*。゚+ もうこのライフストリームはクラウドからティファへの告白シーンと言っても過言じゃないと思ってます(*´∀`人 ♪ それではまた来ますね! 拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*) 後で見直し入れたらまたお知らせしますね~(^^) 【Warning!】クラ誕SS第12話です。ティファ視点。ティファの独白みたいな感じです。後半にエアリス要素入ります。苦手な方はご注意下さい。続きます。 SWEET DISTANCE 12 あなたの声に導かれて、私は本当のあなたの元へと辿り着く事が出来た。 そこで見たあなたの真実………本当に驚いた。 まさか、五年前のあの時、一緒に居てくれてたなんて………約束通り、私を助けに来てくれていたなんて。 『……来てくれたのね。……約束、守ってくれたのね!ピンチの時に ちゃんと来てくれたんだ!』 『ごめん……行くのが……少し遅れた……』 『いいのよ……クラウド』 言葉では言い表せないくらい………本当に本当に嬉しかったのよ。 ああ私、クラウドを好きになって良かったって………心から想えたの。 そして………。 あなたの気持ちも………びっくりした。 『認めてほしい……? ……誰に?』 『……誰に、だって? ……わかるだろ? ……ティファに……だよ』 まさか、あの星空の約束に、あなたのそんな気持ちがあったなんて……。 ───嬉しかった……! 「……っ、」 想い出の中の感情が一気に込み上げてきて、どうしようもない程に目頭が熱くなった。 咄嗟に、立てた膝に顔を突っ伏してそれを隠した。 じんわりと濡れる目元をぎゅっと瞑り、震えそうになる喉を必死で堪える。 「………、……」 詰まる呼吸をゆっくりと受け流し、肩で深呼吸しながら整える。 俯せたその隙間からちらりと目線を流せば、先程と変わらないままのクラウドの背中が見えた。 それにほっとしながら、再び顔を俯せて大きく息を吐いた。 「………」 落ち着いてきた感情の波を閉じた瞼の裏で感じながら、指先に伝わる温もりを想う。 ………クラウドは……覚えてるかな……? "あの時"───。 『帰ろう、クラウド。みんなのところへ……』 『ああ、そうだな……。帰ろう、ティファ。一緒に……』 あの時、ライフストリームの海を昇っていく時───あなたと私の指が触れて………掌が重なって。 あなたの手が私を包んだ。 私を引いてくれるあなたの手は、いつものあなたらしく力強くて………でも、とっても温かくて……優しくて。 ………このままずっと……こうしていられたらいいのに…って………思ってた。 (クラウドは覚えてないって言うかもしれないけど……ね) 小さく笑いながら空気を撫でるように指先をふっと動かす。 纏う温もりが柔らかに揺れた。 (………でも───) 「………」 遊ばせた指先を止め、きゅっと握る。 顔を浮かせ、そっとクラウドを見た。 眼に映るのは、ブランケットに包まれるあなたの背中。 風に靡く布の中で、金色の髪と鍛えられた肩が覗く。 それは私にとって、見慣れたクラウドの姿───。 (ううん、違う……) 首を振る。 違う。 見慣れていたのは、それだけじゃない。 彼の……クラウドの隣には、いつも"彼女"がいた。 (エアリス……) 想い出の中の光景が拡がる。 『クラウド、お疲れ様!怪我、しなかった?』 『俺は大丈夫だ。エアリス、あんたこそ大丈夫か?怪我は?』 『わたしも、だいじょぶ。クラウド、ちゃんと守ってくれたもん。すごく、カッコよかった』 『それは……俺は、あんたの』 『"アンタのボディーガードだからな"、でしょ?はいはい。照れない、照れない』 『俺は、別に』 『ふふっ』 クラウドの隣に寄り添うエアリス。 彼の傍にはいつだって、あなたの花のような笑顔があった。 一つの違和感も感じさせないくらい、それはとても自然な光景で………旅の間ずっと、私達の中で当たり前の日常になっていた。 『ね、クラウド』 『なんだ?』 『いつも守ってくれて、ほんとに、ありがとう』 『……、別に』 『報酬、上乗せしておくね』 『なら、倍増しで頼むよ』 『オッケーです♪その代わり、エスコート、ちゃんとしてね。女の子に恥かかせちゃ、やーよ?』 『分かったよ。全く……あんたには敵わないな』 『ふふっ』 どんな時でも柔らかに弾むあなたの笑顔に、クラウドの表情も同じように変化していった。 他のメンバーには滅多に崩さないその表情を、あなたは意図も簡単に変える事が出来た。 それは、あなただけが使える魔法のようで………。 あなたがいたから……彼は笑顔を取り戻していったのよ。 「………」 そっと、指を引き抜いた。 温かな空気がすっと抜ける。 ───ねえ、クラウド。 五年前………確かにあなたは私を想ってくれていたのかもしれない。 でも………その気持ちは、そのままの姿で今もあなたの中にあるのかな。 エアリスと出逢って………あなたの中で、何かが変わっていたりしないのかな。 あなたの隣を、あんなに自然に寄り添う事の出来る彼女との想い出は───あなたの中で、どんなに大きくなっているんだろう。 ………私は今も、あなたの中にいるのかな。 一際強い風に煽られ、ブランケットの裾がふわりと捲れた。 そこに見えた、彼の背中に問う。 ねえ、クラウド───教えて欲しいよ。 「……、……クラウドは……」 今───この瞬間。 彼女を───エアリスを。 「……クラウドは……」 ………私を………。 「……どう……思ってるの……?」 Next... ![]() |
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