七つ星 -NANATSUBOSHI-

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INVISIBLE STARS 5

こんにちは、ももこです。

ダークSS第5話、前半だけですがUPします。
ちょっと時間無くて前半だけですが、大体全体図は見えているので次回のお休みに後半を書き上げたいなと思います(^_^;)
それに伴い、4話も少し修正を加えてありますのでご確認下さい。
前回の考察でティファとクラウドの家族考を書きましたが、それを踏まえると今回のSSはクラウドに対し家族よりも恋心の方を優先させているのでちょっと違和感あるかもしれません(^_^;)
このSSは家族考以前に思い付いたものなので、そこの所はあまり突っ込まずにお願い致します(ノ_<)
そういえば、ティファがエッジで二代目セブンスヘヴンを開く際、店の名前を決めるのにクラウドとバレットにも考えて貰ったそうですが……クラウドは無味乾燥、バレットはモンスターの名前みたいだと公式小説には書かれてあります。
一体どんな名前だったのか凄く気になります……クラウドは名前を付けるセンス冗談抜きで皆無そう(^_^;)
「ティファの店(TIFA's Kitchen)で良いんじゃないか」とか言いそう。
まあ、英語にしたら少しは格好が付くかもしれませんが(^_^;)

それではまた来ますね!
拍手&閲覧ありがとうございました(*^_^*)

【Warning!】ダークSS第5話です。ティファ視点。前半のみ。クラティの擦れ違いがここから更に加速します……お互い気持ちを確かめるのが怖くて出来ないというか、相手の気持ちに踏み込めば今の関係が変な方向に傾くかも……という心理の元に成り立っている時期かなと思います。後半はマリンについても少々の予定。続きます。







『ねえ、お店の名前、決まった?』


そうマリンが尋ねてきたのは、もうすぐこの家が完成するという頃だっただろうか。

一階の店舗にあるテーブルに座って店に出すメニューに一人頭を捻っていた時、服の裾をつん、と引っ張られて振り向くと、遠慮がちに佇む小さな身体がそこにあった。
ペンを止めてじっと見上げる幼い瞳に向き直る。

『まだ考え中だけど───』
『ほんと!?』

そう言うと、途端にマリンの表情が明るくなった。
キラキラと瞳を輝かせて、何か言いたそうに身を乗り出してくる。

『何かアイディアがあるなら言ってみて』

苦笑しなが言うと、今度はモジモジと恥ずかしそうに眼を泳がせた。

『マリン?』
『えっとね、えっと……』

……何か言いにくい事なのかしら?

少し俯き言い淀むマリンに、今度は優しく声を掛けてみる。

『何でも良いよ。ちょうど私も良いのが浮かばなくって。力を貸してほしいな』

笑顔で頷くと、ようやくマリンが顔を上げた。

『うん……あのね、マリンね』


一点の曇りも無い、無垢な幼い瞳が私を捉える。





『"セブンス・ヘヴン"がいいな』







INVISIBLE STARS 5







「も~、クラウド!ちゃんと起きてってば」

「目、開いてないもん」

「ティファに言いつけちゃうんだから!」


二階で寝ているクラウドを起こすマリンの大きな声が、開けっ放しの階段を伝いキッチンまで聞こえてくる。
それに苦笑を漏らしつつ、鮮やかに仕上がったオムレツをレタスと温野菜を敷いたプレートに移し、ケチャップを散らした。
オーブンの中にあるパンの焼け具合を確かめ、火を止める。
バスケットの中にそれを綺麗に並べれば、香ばしい小麦の香りが食卓に広がった。
あとはこの熱々のポタージュをそれぞれのカップに注げば完成。

「………なんだけど」

ちらりと階段の方に眼を向けても、二人の姿はまだ見えてこない。

今朝のクラウドはマリンの手に負えないくらい手強いようだ。
連日遅くまで仕事が立て込んでいるんだもの、仕方ないのかもしれない。
昨夜は特に遅かったみたいだし……。

「しょうがないなあ」

コンロの火を止めて階段を上がる。


「クラウド、起きられる?」
「あっ、ティファ!」

開けっ放しになっている寝室の前で声を掛けると、ベッドの上に片足を乗せたマリンが振り向いた。
それと同時に、中央に盛り上がるシーツの塊がもぞりと動き、金色の髪の毛が一房顔を現した。

「………ティファ?」

そこから聴こえた声は幾分掠れていて、たった今眼が覚めたという感じだ。

「ティファ、クラウド全然起きないの!」

マリンが困ったように言う。

「マリン、先に食べてていいよ」
「でも、クラウドは?」
「クラウドは私に任せて。お鍋にポタージュがあるから自分でよそってくれる?火傷しないように気を付けるのよ」
「はーい、分かりました」
「そうだ、マリンのオムレツはうさぎさんよ」
「やったあ!」

笑顔でベッドから飛び降り、軽快な足音を立てて階段を駆け降りる小さな背中を見送って、それからやっと寝室に足を踏み入れる。
ベッドの傍らに膝を付いて声を掛けた。

「クラウド、朝ご飯、食べられそう?」

なるべく声が大きくならないように、静かに問う。
眼の前のシーツが動き、乱れた金髪が顔を出した。

通った鼻梁に続く長い睫毛がふるりと動き、ゆっくりと彼の瞳がそこから覗く。
窓から差し込む陽の光に、それはすぐにきつく閉ざされてしまったけれど。

「ティファ……悪い、寝坊した」
「ううん。クラウド、昨夜も遅かったもの。仕方ないよね」
「……悪い」
「ご飯、どうする?」
「先に食べててくれ。俺は後から行くよ」
「うん、分かった」

クラウドの意思を確認し、立ち上がる。

「ティファ」

歩き出そうとした刹那、はっきりとした声が私を呼び止めた。

「何?」

振り向くと、先程まで固く閉ざされていた瞼が開かれ、吸い込まれそうなサファイアの瞳とぶつかる。

「クラウド…?」

何かを言うでもなくじっと見つめたまま、数秒───不意にそれは閉ざされた。

「いや……何でも無い」

そう言って再び深々とシーツに沈む彼の姿。

「……じゃ、私、行くね」

落胆と幾許(いくばく)かの安堵を従え、寝室を後にする。





『クラウドとティファがあんまり仲良しじゃないの』

そのマリンの言葉を聴いてから、出来るだけクラウドとの会話を積極的に持つようにしていた。
クラウドもマリンの怪訝な眼差しを察したのか、私に調子を合わせてくれていた。
あの失言の謝罪はまだ出来ていないけれど、クラウドは翌日から変わりなく私の部屋で朝を迎えてくれていたから、それで彼が許してくれたのだろうと思う事にした。
本当はきちんと謝れば良いのは解っている。
けれど、今またそれを掘り起こして折角穏やかになった家族の波を荒立てたくはなかった。

私達の試みは功を奏したようで、今はマリンも私達を怪訝な眼で見る事は少なくなったように思う。

その代わり………私とクラウドとの間には、見えない何かが生まれたような気がする。

それは決して歓迎されるべきものではなくて……そしてきっと、私にとってとてつもなく恐ろしいものに違いない。




Next…INVISIBLE STARS 6


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